YL社の精油を嗅いで魂をゆさぶられる経験をしたものの、どうしてもそのシステムが受け入れられませんでした。
システムが…というより、そんな怪しげなものに関わる自分が許せなかったのです。
使いたい!今すぐ手に入れたい! でも、絶対にダメ!
何日もこんな両極端な思いの中で揺れ動きました。結果、この日から、気に入る精油を求めてさまよい歩く、精油ジプシーの生活が始まったのです。
私の心の中には、こんな思いがありました。
『YL社のより断然いいものを見つけて、ほ~ら、ネットワークじゃなくてもいいものは買えるのよと言ってやるわ!』
世界中の旅行先で必ずアロマショップに立ち寄り、ネットで買える最高品質の精油を取り寄せ、日本へ行ったら、ハ○ズやロ○トに並べてある精油、すべて端から端まで嗅ぎまくりました。
探し求める日々は続きましたが、YL社の精油を超える精油は手元に届かず、私の元にやってきたのは、焦りとがっかり感だけでした。
品質のよい精油なんて、その気になれば絶対すぐに見つかると思っていたのに、どの精油を嗅いでも、あの魂が震えるような感動がないのだから、それは落胆もいたします。 それでも私は意地になって探し続けました。
気が付けば、3年も経っていました。まだ、YL社を超える精油には出会っていませんでした。
そして、私は、やっと、本当にやっと、重い腰を上げて、YL社の日本支社の扉を開けたのです。
『あの… すみません、精油を買いたいのですが…』
YL社の日本支社で対応してくれた方に、私はこんなことを言いました。
『精油を買いたいのですが、会員にはなりたくありません。値段はかなり割高になってもかまいませんから、会員登録せずに売ってください』
対応して下さった方は、丁寧にそれは出来ないこと、紹介者がいないのであれば、YL社から紹介することができることなどを教えて下さいました。
でも、私ときたら、
『お金を出すと言っているのに売らないなんて、やっぱり怪しい!』
と思い、会員にはなりたくないから、購入はあきらめると、その場を立ち去ったのです。やれやれ。面倒な客ですね。(笑)
でも、オフィスに立ち寄った時、また、あの香りを嗅いでしまったため、カナダへ帰国する飛行機の中で、どうしてもYL社の精油を使いたいという気持ちが強くなってしまったのです。
また、どうしても受け入れられなかった、ネットワークビジネスというスタイルですが、精油の販売に関しては、やはり、これ以外によい方法がないことも理解できました。
商品の説明などは、HPやカタログなどに書いてあるので読めば済みますが、なかなか、しっかり読み込んで理解しようとしない人が多いのが現状です。
詳しい使い方などは、適当に読んで、おぼろげに理解して使用するより、やはり身近にいる質問しやすい人に、詳しく説明をしてもらうほうがより安全にアロマを楽しめます。
また、くちコミというスタイルを取ることで、店舗を構える代金や宣伝広告費が削られ、精油自体の値段が下がります。
実際、店舗で売られている有名どころの農薬のかかった、飲用不可の精油と、YL社のオーガニックで飲用可能な精油を比較しても、YL社のほうが安いのです。(例:15ml オレンジYL精油で US$10.75)
そして、大事なのが品質管理です。小売店を通すことで、品質が落ちる可能性もあります。
例えば、雑貨店などでも精油は売られていますが、そこで働いている人が全員アロマの知識があるわけではありません。
どのように管理したら、精油の品質が落ちてしまうなど理解していなければ、せっかく高い品質の精油であっても、劣化する可能性は高いのです。
店舗を持たないシステムであるYL社は、自社農場から自社倉庫へ、そして直接、自宅へ届けられるため、品質の劣化を防ぐことができます。
こういう理由でなら、ネットワーク系のスタイルにするのは仕方がないのだろうと初めて納得することができました。
でも、頭では納得したものの、まだ、心にモヤモヤが残っており、夫に相談してみることにしました。
夫からは、
『学校をしている関係上、そんな会社の精油を使って信用をなくさないのか』
と懸念されました。
私も同じことを感じていました。この学校のコースを取ったら、精油を売りつけられると噂になったらどうしよう… もう、大好きなアロマを教えられなくなってしまう… と、不安でいっぱいになりました。
でも、不安と同時に、やはりYL社の精油への思いも強くなっていた私。そこで、いいことを思いついたのです。
『そっか。 内緒で使えばいいんだ~!!』
なんて子供だまし的な思考でしょう。(笑) でも、どんなことをしででも、YL社の精油を使わずにいられなかったのです。
実際、YL社を使用する前に、同じようなネットワーク系のメディカルグレードの精油をいくつも試しましたが、YL社の精油には及ばなかったため、もう、観念するしかなかったのです。
最初は懸念していた夫も、そこまでの情熱であるのなら使ってみたら?と言ってくれました。
そして遂に、YL社の精油たちが、我が家にやってきたのです!!